小山りほ(のらりくらり)、あるいは、課金オーディションはクソだけど役に立つこともあるし夢を見せてくれることもあるし憧れのアイドルになれることもある

地下アイドルアドベントカレンダー2022 12月2日の記事です。

adventar.org

 

はじめに
全然書き終わらなかったので少しずつ追記していきます。小山りほへの愛を長文に込めようと思ったのが逆効果になってしまった。

 

 

成功体験というのは人間の認知を歪ませる。例えば、一度ギリギリで起床して会社や学校に間に合った場合その人にとってはそれが成功体験となりその時間に起きればいい、となってしまうことがある。今回の事例では、「配信オーディションでの課金バトルに俺が課金すれば勝てる」、という誤った認知を挙げたい。過去にTIF全国選抜で5万円(課金バトルからすれば微々たるものだが、当時は今ほど頭のおかしい額が投げられてはいないと思うし、恐らく当時はミクチャやポコチャなどの頭のおかしい課金額を要求するアプリは存在せず、Showroomしか無かったのではないかと思われる。ここに関してはWikipedia等で調べることが望ましいが、残念ながら今回はそういったことを主眼にしていないため、また別の機会、もしくは後世の歴史家に譲りたい)を投げた結果、当時応援していたグループ(ROSARI0+CROSSという静岡県を拠点に活動するアイドルパフォーマンスユニット。アイドルではなくアイドルパフォーマンスユニットと名乗っているが、事実上のローカルアイドル。最近はfishbowlに喰われているとかいないとか、という話はしなくていい)が本戦に進み、本戦でも順当に勝ち上がってTIFに出場、その後数年にわたって呼ばれ続けたという成功体験がある。
ただしその成功体験は、幸いにしてその後自分の主現場や推しメンが賞レースに出ることはなかったため生かされることはなかった。
それでもShowroomなどのアプリで配信を見たり無料アイテムを貯めて投げるなどの行為には抵抗がなくなったので、Showroomをアンインストールすることはなく、時にはミクチャやポコチャをインストールして課金せずに楽しんでいた。
そういった背景がある中で、小山りほという存在は後にも先にも唯一、会ったこともない無名な個人に対して俺が課金した唯一の例だった。最初に課金したのは午前2時の仮面舞踏会という意味の名を持つグループの課金オーディションで、その頃(2019年末から2020年のはじめにかけての冬)は娘の受験のシーズンで、俺はすべてのライブ参加を禁じられ、2019年12月以降はライブに行っていなかったように記憶している(ちなみに、11月のライブでインフルエンザに感染し、感染したことに気づかずになんか頭重いなあくらいで日能研模試に連れて行ったことに関して、今年になってから思い出しブチ切れを妻から食らった)。
そんな中、午前2時の仮面舞踏会の課金バトルに、現在はラブアグレッションのメンバーとして活躍しているとある人が参加するということでその人(HRさんとする)を熱心に推しているオタクがtwitterで応援を呼び掛けていたので、ミクチャをインストールして無料アイテムを貯めて投げるなどの活動をしていた(ちなみにそのHRさんも苦労人でその人に関する歴史も誰かブログに残しておくことが望ましいが、そもそも苦労していない地下アイドルのほうが少ないしインターネットに残されることを嫌う人もいるので、望ましいというのはあくまでも俺個人の主観的な一般論)。
午前2時の仮面舞踏会はさすが有名なグループ(地上寄りのグループなので地下アイドルのオタクである俺は一切興味がない)で、オーディションに参加している人は50人は超えていたと記憶している。そんな中でHRさん以外の参加者の配信もザッピングして見ているうちに、一人のほんわか美少女が気になった。
それが、今回の主題である小山りほである。
当時はりほという名前で参加しており、岐阜県在住の学生だった。配信を見ながら応援しながらも、地元から出たこともないなんら芸能的な活動や音楽活動や配信活動をしたことがない子が勝ち進むのは厳しいだろうと考えていた。結果的にはニジマスの課金オーディションでは勝てず、そのあとに作られたPeel the Appleに呼ばれることもなかったのだが、これ明らかに無理だよなあ、と自分含めた応援している人たちも思っていても口には出さず(アプリでコメントはせず)、本人も最後まで諦めませんと言っている以上、できる範囲で(=課金できる範囲で)応援していた。
ただ、そんな悲愴な雰囲気は終盤に入ってからで、それまではとてもほんわかした空気で配信が成立していて、我々はそんなほんわかした雰囲気のりほに惹かれて応援したり、あるいは沼にハマっていったのだった。
そして、そこに至るまでにはある篤志家の行動があったこともメモとして残しておきたい。
地下アイドルのオタクである俺は現場主義で、そういった人間からは理解しがたいのだが、配信アプリで頑張っている素人を見かけると気軽に数万円課金するが別に本気で応援するわけではない、という行動をとる人が一定数生息しているらしい。
彼らがどのような仕事に就いてどれくらい稼いでいるかなどは全て想像するしかないわけだが、地下アイドルのオタクも1日に数万円は普通に使い、地上のオタクは数百枚のCDを積むのだから(コロナ禍でリリイベは減ったが)、呼吸をするように数万円の課金アイテムを配信アプリで投げることはなんら奇妙な行動ではないのかもしれない。
とにかく、そのような行動をする人の一人がりほの配信を気に入り、数万円投げた結果順位が10位以内に上がり、そこで私を含めた何人か(あるいは何十人か)の人間が上位に入ってるから見てみようと配信を見た結果りほ沼にハマることになったのだった。
あの時の名前も忘れてしまった君、君がいなければ、今のりほはなかったかもしれない。今もどこかのアプリでテキトーに課金しているのだろうか、君の幸せを俺は祈ってやまない。
閑話休題
そのようにりほを見つけてから2日目にして俺は前述のHRさんのことは忘れ、もうこの子を応援しよう、TODO管理アプリでミクチャ無課金アイテムためるための時間を管理しよう、ひょっとして終盤では課金してもいいかもしれない、と何やら運命めいたものを感じていた。
(中略)
娘の受験会場の親の待機室で配信アプリに課金する人間はこれも人類見渡しても俺くらいなものだろうと思いつつ
(中略)
そして我々の戦い(あるいはひとときの夢)は終わりを迎えた。
(中略)
しかし2年後の今年、2022年1月、突如インスタで「また配信したら見に来てくれますか」というストーリーが表示され、この時は誰なのか分からないまま「見るよ~」という意味のDMを送った。これ読んでたらごめんりほちゃん、このときは誰か分かってなかったですw
その数日後だったか、我々は再び今度はShowroomを戦いの舞台に、もしくは癒し癒されの舞台として狂喜乱舞あるいは欣喜雀躍してりほの配信を見守るのだった。
(中略)
結局その時に参加していたオーディション(オーディションにも至らなかった)は中途半端なまま、我々とりほとの束の間の逢瀬は短期間で終わってしまった。どこのグループのオーディションを受けようとしてのかも分からなかったが、今の状況から考えるとそのようなおかしな事務所(だったのだろう、おそらく)に引っかからなくてよかった。
(中略)
それから数週間後くらいだったか、今度はのらりくらりというアイドルグループでの課金オーディションに出るということ、再びミクチャが戦いの舞台になるということ、オーディション参加者は少ないのでおそらくもしかしてきっとひょっとしたら今度こそりほが本当に会えるアイドル、しかも東京で会えるアイドルになれるかもしれないという期待に我々の胸はふくらみ、
(中略)
りほは勝ち残った。そう、我々はついにアイドルとして実在する歌って踊るりほに会えるチェキがとれることが確約されたのである。約束の勝利の丘まで、あと数マイル。
(中略)
そして迎えた2022年4月23日、りほが小山りほとしてついにアイドルデビューの日を迎えた。
(中略)
デビューからわずか4か月後にはTIFに出場する女、まさしく「持ってる」としか言いようがない。
(後略)
ということで、小山りほは2022年に誕生したアイドルの中ではトップクラスの可愛さを持つ至高の存在なのでもしチェキに行こうという人は「小山りほしゅきしゅきbotのブログを読んで来ました」と挨拶してもらえると嬉しいが、その辺は個人の采配に任せます。サイン付きチェキ2千円だし。俺に声かけてくれればチェキ代おごります。

地下アイドルのライブ前後に行きたい角打ち三選

地下アイドルAdvent Calendar 2021 12月10日の投稿記事です。

 

我が家では丸鶏が届いたらすぐに調理するため、丸鶏が届く日(大抵12月20日くらい)から大晦日までは毎晩飲んでクリスマスと定義しています。
よって、今日は大晦日だけどアドベントカレンダーに間に合う、というロジックですね。

地下アイドルの大半は酒クズなので、角打ちというものは当然ご存知でしょう。
酒屋の一角で、そのお店で売っているお酒とつまみを立ち飲みできることを示す業態(?)だけれども、今は都内では色んな酒屋が角打ちをウリにした経営をしているようです。通常であればホイホイ買う気にならないようなお酒(一升瓶で持ち帰るのは大変だしね)を1杯数百円で気軽に飲めるのは非常にありがたいです。
ここでは、都内の地下アイドルイベントで見つけた角打ちのお店とライブハウスの組み合わせを3選、紹介したいと思います。


東京FMホール → いづみや(閉店)

syupo.com

いきなり閉店だけど。東京FMホールはかつての主現場であるわれらがプワプワプーワプワや、そこを卒業した推しメンである高峯めいがその後に加入したゆめいろH!L!Tがよくライブをしていたので、思い出深いので載せます。というか、東京FMホールってアイドルの対バン今やってるのだろうか?コロナ以降全く見なくなった気がする。Twitter検索してもどうやらアイドルイベント受け入れていない模様。そういう意味でも、地下対バン見れなくなった箱と閉店してしまった角打ちという組み合わせはこれもまたコロナ禍でのアイドル業界を象徴するようでもあります。
このお店は本当にお洒落でお酒の種類も豊富だったので、今回このWeblogを書くにあたって閉店を知って、本当に残念です。
アイドルも角打ちも推せる時に推せ、なのかしらね。あんまり上手いこと言えてないけど。

 

赤羽ReNY alpha → 三益酒店

mimasu-ya.com

この組み合わせでは行ったことないし、三益酒店は赤羽駅からそこそこ歩くしそもそもそんな遠くの角打ちなんて行かなくても赤羽には馬鹿みたいに居酒屋あるじゃんって話だけど、個人的にはどちらも行ったことあるし、いつかこの打線で組みたい。昼のライブ終わりに行くか、夜のライブ前に行くのがいいでしょう。人気のお店なので、行っても入れないこともあるけれども、そうなっても泣かないこと。

 

TwinBox GARAGE & TwinBox AKIHABARA → 名酒センター

nihonshu.com

御茶ノ水店と書いてあるから行動範囲内じゃないしそのうち行きたいなーくらいだったのですが、実はツイボから徒歩5分程度。ツイボのこんな至近な所にこんなに日本酒たくさん置いてある店があるとは、というくらいの品ぞろえ。秋葉原で角打ちと言えば万世橋の先に鈴木酒販があったのだけれども、残念ながら閉店してしまった。その残念っぷりを補って余りあるお店。中物販で時間が空いたので飲んでたらサインなしチェキ2枚分はお金を使っていたので、まあそういうことですね。
名酒センターさんにおかれましては秋葉原からも近いよ、ということをもっとアピールしていただきたいところ。

 

以上、三選(しかも1軒は閉店)と非常にさみしいところだけれども、他にもよい角打ちがあるだろうし、ライブハウス帰りに飲みたくなったらGoogle Mapで検索して是非お好みの組み合わせを発見してほしい。
尚、角打ちはあくまでも酒屋なので、酒クズのアイドルオタクらしく大人数で騒ぐのではなく、推しメンの好きなところや運営の悪口を肴に静かに飲みましょうね。

推しメンが全滅した話その1 ユキヒライロハ編

地下アイドル Advent Calendar 2020 - Adventarの参加記事です。

 

コーヒーこぼしたbot、というのがtwitterに存在する。誰かが「コーヒーこぼした」とツイートすると、それをリツイートするだけ、という極めて単純な、キーワードに反応する系の古き良きTwitterにはよくあったbotだった。過去形で表現したが今も存在する。

twitter.com

ある日そのbotが、浪速六歌仙という大阪の地下アイドルグループの子をリツイートしてきた。それが、今回のエントリで話題にするユキヒライロハ、もしくは喜連瓜破いろは、もしくは紫陽いろはだった。浪速六歌仙の時の名前は「いろは」。

twitter.com

俺の中では推しメンには狭義と広義があって、人生かけてガチ恋して何十万も費やす(何十万というのは自分を安心させるための比較的控えめな表現だ)のが狭義の推しメン、「そのグループではその子とチェキをとることが多い」のが広義の推しメン、という定義からすると、その中間くらいの子が彼女だった。
お披露目や生誕ライブのために遠征するほどではないけれども、その子が東京にリリイベで来たらライブは見れなくともCD積んでチェキをとる、程度の熱意。お分かりいただけるだろうか。

いろちゃんとの出会いは冒頭での通り、コーヒーこぼしたbotリツイートだった。その後しばらくはtwitterでのやりとりで親交を深め(地下はいいですね)、一度だけ東京遠征があり、中野坂上のクソなライブハウス(これを読んでいる君たちなら分かるだろうあのクソなライブハウスだ)で対バン3,000円というクソ高い(これを読んでいる君たちなら分かるだろうあのクソなライブハウスで3,000円というのは優越的地位の濫用もいいところだ)イベントで最初で最後のライブ鑑賞(履歴書等の趣味欄に書くときのやつ)をした。六歌のオタクは謎に靴を脱いで足の裏が臭いし、六歌自体はゴールデンボンバーの「死んだ妻に似ている」をカバーするわで、結局謎のまま終わったが、いろちゃんとは数枚チェキをとり、あともう一人誰かとチェキをとって終わった。これが最初で最後の六歌のライブ鑑賞だった。
その後、六歌は解散となり、ある子はその後上京してCOLOR'zに入り、また別の子はKolokolに入りブレイクして、そしていろちゃんは数か月の間はツイキャスをしながら全部貴殿の責任だよみたいな名前のグループのオーディションを受けに東京に行ったのにドタキャンされ(と、本人は言っていた)、恐らく不遇であったろう時期を過ごしたが、その後、2018年3月のバキバキビートにて三代目KONAMONへの加入が発表された。
余談だが、このとき俺は徳島にいたのでバキバキビート自体を見ることは可能だったのだが、家族とホテルに泊まっており、布団が敷いてある畳の部屋にテレビが置いてある、という昔ながらの客室の作りだったため、家族は既に眠っており見ることが叶わなかった。スマートフォンで音楽を聴く習慣が無いため、イヤホンがあれば見れたのだが。これだけは本当に後悔している(人生の後悔ランキング11位くらい)。

さて、そんな三代目KONAMONも、東京でのライブ出演は一度もなく、関東ではリリイベを2回やっただけだった。2018年のMAWALOOPで俺は大阪遠征に行き、KONAMONではおそらく最後だったであろう邂逅をはたした(ちゃんと記録をしていないので曖昧だが、そのあとに関東での二度目のリリイベだったかもしれない)。
そして三代目KONAMONも解散となる。
(余談だが、MAWALOOPでKONAMONのライブを見た某オタクが「KONAMONのオタクはまじばんのオタクを暴力的にした感じ」と言っていたのが個人的には非常に興味深かった。とくにその日はどこぞのグループの最前管理が殴られてキレていたので。)

尚、三代目KONAMONでのいろちゃんの名前は「ユキヒライロハ」および「喜連瓜破イロハ」。喜連瓜破というのはやはり何かテレビ番組で芸人につけられた名前のようだが詳細は把握していない。

そしていろちゃん最後のグループがROWELだった。
一応、KONAMONの後継グループという扱いになっていたが、コンセプトも宝石ということになり、メンバーの名前(KONAMONからはいろちゃん含めて二人が移行した)も変わり、大阪での状況は知らないけれども元気にやっているように見えた。
2020年2月の生誕ライブには俺も行き(ごめん、いろちゃんの生誕目当てではなく、WEARのNATSUMiの生誕にDROPに行ったら隣のFANJ twiceで生誕やってたからなつみ生誕の対バングループのライブ中に抜けてFANJ twice入った)、翌日の対バン(twiceじゃないほうのFANJ)でもチェキをとれた。
これが最後の接触だったのだろう。

f:id:over30unko:20201208221227p:plain



その後、ある夏の日、意味深な病みツイート(意味深というか運営批判)をツイ消しし、その後数回はライブにも出ず、WEARと京都の野外で対バン

画像

があったので俺も当然遠征したがそのライブにも出ず、数日後、契約違反により解雇が発表された。

idol-report.com


ちなみにこの時の状況は
・ゆめいろH!L!T 高峯めい 契約違反の疑いで調査中活動停止中
・WEAR 解散決定済み
だったので、2020年はどういう年だよ惑星直列かよ、としみじみ感じたものである。

今は彼女が何をしているか知らないが、親交のあるアイドルが一度だけ二人で飲みに行った様子をtwitterでレポートしてくれたので、とても感謝している。ありがとう撲我さくらさん。

twitter.com


願わくば幸せに暮らしてくれますように。そして願わくば、もし本人が望むのであれば、また戻ってきてくれますように。

 

蛇足だが、オタクは推しメンが黒と言ったら白いものも黒なので、いろちゃんが契約違反を認めたなどということは信じていない。

老後2000万円と子供の学費が大変なのでオタクをやめます

この記事は地下アイドル Advent Calendar 2019の12月18日の記事となっています。

 

730万円。

彼の年収である。

手取りは550万円。

毎月30万円と、ボーナスが夏と冬で190万円程度。

毎月30万円は、15万円がローン、修繕積立金、管理費に消え、残り15万円を妻の口座に生活費と子供の塾代として振り込んでいる。

つまり、それ以外の出費、家族での食事、旅行、書籍漫画購入、医療費、家具、被服費、日々のちょっとした買い物、小遣いは、ボーナス190万円を溶かしながら生きていかなければならない。

ここで一つ問題がある。

彼は、月に10万円近くを費やす地下アイドルのオタクだったのです(奥さまは魔女だったのです風に)。

 

彼が上記の事実(ボーナスを溶かして現場に通っている)に気づいたのはとある飲み会で若いオタクに言われた言葉がきっかけである。

 

「嫁さん専業主婦でそんなに現場行ってよくやってけてるね」

 

うん、我ながらよくやってけてるね、彼は自分でもそう思い、それまで漫然と家計簿アプリに入力していたアイドル関連の支出をスプレッドシートにまとめることにした。そもそも家計簿アプリは月末になると怖くなって入力が止まってしまうという致命的な欠陥がある(アプリの欠陥ではなく彼の欠陥なのだが、人間の非合理性に気づいていないという点においてアプリの欠陥と言って差し支えないだろう)。その点、スプレッドシートなら何に使っているのか一目瞭然である。そして、

 

おう…

 

スプレッドシートを見直して彼は気づいた。

「月に10万円とか余裕で使ってんじゃん???」

ということで、彼は月の予算を7万円以内に設定した。だが、オタクの予算なんて守られるわけがない。平日と週末に1回ずつに絞っても月に8回、そのうち1回2回は新木場のチケ代5千円クラスのイベント、しかも彼の主現場はツーショが2千円、そしてもう一つの主現場である大阪のグループが東京に来た時にはメンバーの一人にチェキループするので、7万円のラインは余裕で突破されてしまう。

 

そんな日々の中、彼はある事実に気づいた。

「銀行の残高が(パン!)おかしい!」

毎月残高が一定でなければならないはずが、少しずつ減っているように見受けられるのだ。

 

さてここで、チュートリアル徳井というお笑い芸人に話題を変えてみよう。

徳井の行状が知られるにつれ、一部のTwitter民たちの間で

「わかるわ~」

という感想が野火のように広がった。今回話題にしている彼も、そっち側の人間であった。徳井事件の前から「俺ってもしかしたら軽度のADHDなのかもしれない」などと言っていた彼、会社で提出しなければならない書類は出さない(締め切りは過ぎてからが本番、が口癖)、住宅ローン組むときはスケジュール綱渡り(火災保険の証書が必要なのをギリギリまで認識していなくて会社抜け出して近くの代理点に契約しに行ったり)、クレジットカードの口座引落申込書は出さない、銀行のハンコは6つあってどれがどこのが分からない、引っ越したのに友達誰にも連絡せずに年賀状がついに届かなくなる、など、枚挙にいとまがない。

そして彼は自分のことをこう称するようになった

「俺は徳井ビリティが高い」

 

その徳井ビリティの高さを満遍なく発揮した結果、彼は複数年にわたり自分の収支を把握していなかったのだった。

 

もう一度整理しよう。

・毎月の手取りは全て自動的に消える。

・残りはボーナス年間190万円

・190万円を、貯金(老後2千万円)、貯金(子供の将来の学費)、その他の支出、アイドル活動費、に割り振る

・アイドル活動費が月に7万円だとすると、年間84万円、すると、106万円を貯金(老後2千万円)、貯金(子供の将来の学費)、その他の支出に割り振る。うん、ちょっと足りないね。

・アイドル活動費を月に3万円だとすると、年間36万円、すると、154万円を貯金(老後2千万円)、貯金(子供の将来の学費)、その他の支出、に割り振る。うん、これでも不安だけど、これで行くしかないよね

 

ということで、僕の2020年からは月の活動費が3万円になりました。

いや、僕じゃなくて彼だった。架空の話なので。

 

最後に

彼の妻は専業主婦だけど、とくに働いてもらおうとは思っていない様子。

だって、共働きだったら逆に現場に自由に行けなくなるじゃん?

ヌーボーの飲み方

時代が変われば飲み方も変わる。
昔:ありがたがって大騒ぎして飲む。時には飛行機の中で。
今:そもそもこんなのありがたがる酒じゃないんだよな。大体なんで毎年飲む前にソムリエが評価してんだよ。絶対先に飲んでるだろお前ら、ってな。うわーまずいよなあこれ。若いって言うのかこういうの、去年のと比べて、、、って去年のなんか味覚えてる訳ねーじゃん。毎年10年に一度の当たり年って言ってる気がするんだけど気のせい?いや、まあどうでもいいんだけどね。お祭りだから。はいはいお祭りお祭り。フランス人もフランス人だよな。お前らの国を開栓の基準にすればいいのに、なんで日本が一番早くなってんだよ。相対じゃなくて絶対にしろよ。アレか、これも結局日本人から金を巻き上げようって寸法か。普段だったらぜってー自分らの国標準にしてるくせに。いいのか日本人にお前らの魂汚されて。ああもう魂じゃねえのか。どこの国でも若い人間は酒飲まなくなってるって言うしな。はいはいボジョレボジョレー。
と、腐しながら飲む。

人の悪口言いながら飲む酒がうまいのと同じ如く、ボジョレー腐しながら飲むのはけっこう楽しい。
不味いけどな。

新ジャンル「選挙事務所居酒屋」

普段は選挙事務所風に飲み食いさせてくれる。帰るときは封筒に入れた万札、じゃなくて、次回来店時のクーポンをくれる。
その日が誕生日の客がいたら、店員、客全員で万歳三唱し、その客がダルマに目を入れる。
ランダムに落選ムードの日があり、店長が涙目でこのたびは力及ばず云々言って、みんなビールちょっとだけ飲んで余った料理を持って帰る。

オムツを水枕として使用する

出先などで子供が急に熱を出した時、オムツに水を吸わせ、水枕として使用することが可能。
というライフハックを居酒屋の女将に教わった。いや、居酒屋のママ、かな。どっちでもいいか。